この動力計は、4個の3成分力センサをトッププレートとその横のベースプレートの間に、高いプリロードをかけて設置しています。センサの特別な配置方法によって、温度の影響は最小限に抑えられています。各センサには水晶圧電素子が内蔵され、1枚はY方向の力に感応し、他の2枚はそれぞれX、およびZ方向のせん断力に感応します。荷重による変位量も無視できるレベルとなっています。
4つの力センサの信号は9ピンのコネクタを経由して出力され、多成分力モーメントの測定も可能です。これらのセンサは接地絶縁されており、グランドループの問題を取除きます。
動力計には防錆処理が施されております。また、接続ケーブル型式1687B5、および1677A5を接続した状態で護等級IP67を実現しています。
【用途・実績】
・ 精密加工の切削力測定
・ 多成分力測定
・ スペースが限られた場所への設置
・ 旋盤加工時の3成力(Fcr、Fi、Fp)測定、ならびに ターレット上への設置
・力の直交成分の動的、準静的測定
・大型機械やマシニングセンターでの切削力、研削力測定
・スタンピングマシンの測定
・風洞実験
・機械基礎